世界観・ストーリー紹介

saiの第一号小説、「zero-some game」の紹介です。

舞台は日本、地方都市坂峰市。
現在より少しだけ時の進んだ世界で、物語は幕を開けます。
坂峰市に住む高校生、藤宮　伊織（イオリ）。
彼はは幼いころに両親を亡くし、姉の祐（ユウ）と二人で暮らしていた。
ある日伊織は、祐が交通事故に会ったという連絡を受ける。
事故現場に駆けつけ、付き添って病院まで行ったものの、祐は死んでしまった。
突然の死に落ち込み、塞ぎこむ伊織。
そんな彼の前に一人の少年と、甲冑の騎士が現れた。

「大切な人たちを取り戻すため、自身を賭ける覚悟はある？」

少年のその一言をきっかけに、伊織はゲームへの参加を決意する。
そのゲームは、ゼロサムゲーム。
総和が常にゼロにならなければならない。
参加者には戦いの道具として一人ずつ騎士が与えられ、ほかの参加者と戦う。
戦いにルールはなく、協力、裏切り、、奇襲、罠、思いつく限りの全ての策が許可されている。
見事敵の騎士を倒し、勝負に勝った者には誰かを一人蘇らせる権利を与えられ、
だが負ければ、勝者が選んだ大切な人を復活させるために生贄になる。
参加者は総勢八人。
伊織の大切な人は七人。
全ての相手にかたねばならない。
失った大切な人を取り戻し、自らが生き残るために……